ヌックがある家のススメ

“ヌック”という言葉をご存知でしょうか。

あまり聞いたことがないという方もいるかもしれませんが、家づくりで密かに人気があります。

最近は、「お家時間を充実させたい」という想いを家づくりに盛り込む方が増えています。
そんな方にこそ、ヌックスペースはおすすめです。

今回は、ヌックとはどんなものかをはじめ、ヌックのメリット・デメリットや、ヌックを作るときのポイントを詳しくお伝えしていきます。

ヌックとは?

お家のなかに作る“こじんまりしたスペース”をヌックと言います。
ヌックの発祥地であるスコットランドでは、中世の家にある暖炉の腰かけを「ヌーク」と言い、それが現在の家づくりで取り入れられる「ヌック」となりました。

ヌックとは、多くの場合「こじんまりした小さいスペース、なおかつ居心地の良い空間」を指します。

子供の頃、押し入れや収納などの小さなスペースに潜んでは、楽しい時間を過ごしたという方も多いのではないでしょうか。大人になった今でも、”秘密基地”や“隠れ家”という言葉にはどこかワクワク感がありますよね。

それを家づくりにて形にしたのが「ヌック」です。

ヌックのメリット

ヌックは近年の家づくりで注目を浴びているだけあって、とても素敵で魅力的なメリットが満載です。
それでは、ヌックのメリットいくつか見ていきましょう。

◎ヌックは落ち着けるスペースになる

こじんまりしたヌックスペースは、おこもり感がメリットです。

たとえば、読書をしたいとき、リビングのソファーに座って本を読むことは可能です。

でも、テレビの音や家族の姿がはっきりと見えることで「集中できない」「落ち着かない」と感じるものでしょう。

ヌックの実例として、ヌックとリビングが繋がっていれば「読書の時間」に集中できます。
ヌックは、自分が趣味に没頭できるスペースとしての居場所となるでしょう。

◎“立体感”と“メリハリ”を実現した空間になるヌック

ヌックスペースを部屋に設けることで、立体感が生まれます。

平面の壁による大きなリビングは開放感こそあるものの、ちょっとシンプルになりがちです。
こじんまりしたヌックスペースがあると、空間に動きが生まれて軽やかな印象に。
視覚的にもワクワクしたお部屋となる実例です。

また、ヌックの実例として

・壁で囲う

・天井を下げる

・床を段差にする

・アクセントクロス

などの工夫もできます。

これらにより、ヌックと他の空間と緩く区切ることができます。
同じ空間でありながらも別の空間となり、特別なものに感じられるでしょう。

ヌックなら、デッドスペースとなりがちなスペースでも、誰かがまったりと充実した時間を過ごせる空間に。
立体感とメリハリが感じられ、個性も演出できます。

子供から大人まで誰もが心地良く使えるスペースとなります。

◎家族との距離感が絶妙で心地良い

家族とともにテレビを見たり話したり…。一緒にコミュニケーションをとる時間はもちろん楽しいですよね。

でも、やはり自分自身の時間もとても大切です。
ただ、だからといって個室にこもりっきりなのも寂しいと感じる人もいるでしょう。

ヌックは、同じ空間で家族とつながりながらも、適度な距離感を保てます。
話したいことが思い浮かんだら、すぐに伝えることもできます。

何より、趣味や仕事に集中しながらも、家族の声や動きが伝わってくるのも心地良いのではないでしょうか。

ヌックの実例はさまざまですが、書斎のように使うこともできます。
一般的な書斎と言えば、“個室”のように区切られていることが多いですよね。
ヌックならオープンな雰囲気で、少し違った感覚で使えるかもしれません。

リビングの一角はもちろん、階段の下、玄関の脇、廊下の奥などちょっとしたスペースをヌックとすることで、ほかの家族との距離がほどよく緩やかにつながるでしょう。

ひとりの時間を十分に楽しみつつ、それでいて家族と同じ空間で過ごせる幸せも感じられます。

ヌックのデメリット

次は、ヌックのデメリットを見てみましょう。

◎ヌックを取り入れた結果、居住空間が狭くなることも

間取りのなかで、デッドスペースとなりそうなところがあればヌックにはぴったりです。

ただ、「ヌックのために居住スペースを減らす」「ヌックのために追加で面積を増やす」と無理にヌックを作ろうとするのは注意が必要です。

本来重視すべき居室が狭く感じて、せっかく作ったヌックに“失敗・後悔”を感じてしまう実例です。
逆に、ヌックのために建築面積を増やすと施工費用も増えてしまうでしょう。

ヌックを取り入れるときは「デッドスペースを使う・居住スペースに影響がないように」を心がけることが大事です。

◎ヌックを作るには費用がかかる

ヌックは、どこの家にも存在するありふれたスペースではありません。
「造作の本棚をヌック内に作って読書したい」「隠れ家風にして趣味を楽しみたい」など、ヌックへのこだわりにより個性が演出できる空間です。

間仕切り壁で囲う、おしゃれな照明を取り付ける、造作デスクを作る、小さな窓をつけるなどのヌックの実例もたくさんありますが、造作がともなうほどに費用が高くなります。

しかし、建築時に費用がかかっても、ヌックの使い方を明確にイメージしたうえでの空間デザインができれば、日々の生活に嬉しい効果をもたらすものです。

自分が描くヌックのイメージを上手に形にしてくれる設計をしてくれる建築会社に依頼するのもかなり大事です。

まったり過ごせるヌック~取り入れるときに意識したいポイント

ヌックは、ひとことで言うと“まったりできるスペース”です。
さまざまなアイデア実例を盛り込み、素敵なヌックを作りましょう。

そこで、ヌックを家づくりに取り入れるときに、どんな点を意識すべきか見ていきましょう。

◎ヌックの使い方を想定して作ろう

ヌックはいろいろな使い方ができるからこそ、事前に「どんな風に使うか」イメージしておくことが大事です。

「本棚+読書」「デスク+テレワークや勉強」など書斎的な利用も可能です。
さらに、「ベンチ+日光浴やお昼寝」といったくつろぎの空間にもなります。

ただ、目的に合わせて

・どのくらいの広さが必要か

・どんなデザインにすべきか

・どこにヌックを作った方がいいか

・照明をつけるべきか

・窓の近くがいいか

というようにデザイン実例も変わってきます。

目的をあまり考えずヌックだけを作るとヌックが使いにくく、結果的に使わないリスクが高まるので注意しなければなりません。

さきほど、デッドスペースとなりがちなスペースでもヌックにすれば利用価値が高まる点をお伝えしました。

ただ、たまたま余ったスペースをヌックにしてしまった結果、「使いづらい」として結果的に利用していないという声も聞きます。
「ヌックが欲しい」とヌックの存在だけに重きを置き、ヌックの使いづらさに着目していなかったことが後悔の原因なのかもしれません。

ヌックをどう使うか、あらかじめ想定して、使いやすさにもこだわりヌックを成功させましょう。

◎広過ぎず、狭すぎず、居心地の良さを追求する

ヌックの魅力は“こじんまり”。一般的な個室とは違うので、広過ぎるとリラックスしません。
だからといって狭すぎると、圧迫感が強くなるでしょう。だいたい2~3畳程度の範囲内でヌックを作っている方が多いです。

ただ、「居心地の良さ」の感じ方は、人それぞれ。
たとえ、1畳ほどのスペースでも、空間のつながり方や動線などによっては快適なヌックになります。

まとめ

ヌックスペースは、お部屋としては成り立たないような小さいヌックスペースです。
ところが、使い方は多様で、デザインもおしゃれ。とても存在感がある空間です。
家づくりに”遊び心”や”まったり感”を考えているなら、ヌックスペースはおすすめです。

スタイルカーサでは、ヌックを取り入れた家づくりもしています。

「我が家にはどんなヌックができるのだろう」「ヌックスペースを取り入れたい」などご質問があればお気軽にお問い合わせください。

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