お子様が3人いる時の子供部屋の間取りを考えよう

子供が1人なら個室を1つ作る間取りでも十分ですが、子供の人数は将来的にどうなるか分からないケースもあるでしょう。
スペース的な問題もあり、子供が多くなるほど、子供部屋を人数分作る間取りは難しいですよね。

もし、子供3人になったら、そのときに対応できるような間取りを作っておきたい方も多いのではないでしょうか。「子供3人に3部屋を作るべき?」「それとも別の方法で過ごしてもらう?」どうすべきか迷いますよね。

そこで、子供部屋を3つ作った場合のメリット・デメリットを比べながら、子供3人の子供部屋を作る間取りのポイントをご紹介していきます。

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子供3人の子供部屋を作るメリット

まずは、子供3人になったとき、それぞれに子供部屋を与えるときのメリットについて見ていきましょう。

◎それぞれ「自分の空間」として片付けをする習慣が育める

子供部屋がないと「掃除や片付けは誰かがやってくれる」と整理整頓ができずに成長するかもしれません。
子供が自分の個室を持てる間取りによって、「自分の物は自分の部屋に」「自分が過ごす部屋は綺麗にしたい」と片付けの習慣が身につくでしょう。
自分で何かをしようという自立心が育まれます。

◎落ち着いて過ごせるプライベート空間になる

子供が小さいうちは親と一緒に寝るというケースも多く、自分の部屋がなくても特に困ることはありません。

ただ、子供が成長する過程で、「テスト前だからゆっくり勉強をしたい」「学校で嫌なことがあったから1人で音楽を聴いて過ごしたい」「友達を招いてみんなで遊びたい」など自分だけの空間で落ち着いて過ごしたいときもやってくるでしょう。

子供部屋が人数分ある間取りなら、子供たちそれぞれが落ち着いて過ごせる空間となります。

子供3人の子供部屋を作るデメリット

次は、子供3人に子供部屋をそれぞれ作った間取りのデメリットについて見ていきましょう。

◎スペース的に余裕がなくなる

個室を3つ作る間取りは、広い面積が必要になってきます。

その分、「リビングが狭くなった」「間取りに制約ができる」など、ほかの部屋の面積が小さくなり間取りに制限を受けるでしょう。

◎部屋の数だけ照明・エアコン設備が必要になる

複数の子供部屋を作る間取りの場合、照明やクローゼット、エアコン設備などもそれぞれ設けなければいけません。そのため、建築費が高くなるでしょう。

◎子供が巣立った後、子供部屋をどう使うか悩む

子供3人のために3部屋作ってあげられる間取りは理想的ですが、子供が巣立った後の使い道が難しいのもデメリットとなります。

子供部屋はいずれ使わなくなる部屋。
1~2部屋であれば子供が巣だった後の活用法も思いつくかもしれませんが、3部屋が空き部屋となると悩むかもしれませんね。

https://vacances-tokai.com/wp/column/questions/2703/

子供3人で採用したい間取りのポイントをいくつかご紹介

子供3人いるケースでは、家づくりのときに次のようなポイントで間取りを考えていくことをおすすめします。

◎子供部屋はできるだけコンパクトに作る

子供が3人いる場合、「子供部屋を3部屋作る」という間取りの選択肢もあるでしょう。
その場合に気を付けたいのは部屋の広さです。

6畳以上もの子供部屋を3つ作ると、いずれ使わないスペースが広くなることに。
子供はいつか巣立っていくため、子供部屋をできるだけコンパクトに小さめに作っておくのもいいかもしれませんね。

◎子供部屋を小さめにし、リビング学習できる工夫を

小さめの子供部屋の間取りにした場合、リビングを充実させてはいかがでしょうか。

近年は、リビングが充実した家づくりが主流です。

食事が終わったら個室に行こう…というよりも、「ソファーに座って一緒にテレビを見よう」「リビングの一角にあるワークスペースで宿題をしよう」など、“リビング”という同じ空間にいながら別のこともできるように工夫してはいかがでしょうか。

特に、子供が小学生くらいなら、リビングにワークスペースを設けてリビング学習をさせてもいいでしょう。
ワークスペースなら、親御さんのテレワークスペースにもでき、家族みんなで使えますね。

子供部屋の面積が小さめの間取りでも、ほかの部屋にも過ごしやすい工夫ができれば安心です。

◎ロフトも活用

子供部屋の面積を狭くしたときに困るのが収納やベッドの置き場所でしょう。
延床面積に含まないロフトを作ってはいかがでしょうか。
ロフトのスペースにもよりますが、就寝スペースや収納スペースにもできます。
部屋の上部にプラスαのスペースのロフトには秘密基地要素もあり、子供にとってはワクワクする空間となりそうですね。

子供3人の子供部屋の間取りパターン

子供3人の子供部屋、プランニングするときのパターンをいくつかご紹介します。

◎子供部屋を2階に2つ、1階の個室をもう1つの子供部屋代わりに使う

注文住宅の間取りをプランニングする際、客間としてリビングの横に1部屋作るという方もいるでしょう。
子供3人になったときの対策として、2階に子供部屋を2つ、3つ目が必要となったときに空いている部屋を使うというのもひとつの方法です。

そのうち、一番上の子供が巣立っていったときは、客間から2階の子供部屋へと移っていけるでしょう。

◎男の子同士、女の子同士を同じ部屋にする

子供部屋を2部屋作っておき、性別が同じ子供達を同室にするという方法です。
性別が違う子供を同室にするのは子供にとっても抵抗があることかもしれません。

ただ、同じ性別でも、中学生、高校生になると「同じ部屋は嫌」というケースもあるでしょう。
子供の成長とともに、ほかの方法を考えてみてもいいかもしれませんね。

◎初めに大空間にし、後から必要性に応じて区切るリフォームを

初めに、10畳から15畳など広めの部屋を作っておくという方法です。

幼稚園、小学生の低学年くらいなら、その広い部屋を「遊びスペース」として活用し、寝るときは家族みんなで寝室を使ってもいいでしょう。
その後、子供の性別や使い方に応じて、広いひとつの空間を「2部屋、もしくは3部屋」に区切るリフォームもいいでしょう。

たとえば、

・同じ性別の子供3人なら、そのまま共同でひとつの空間を使う

・2つに区切るリフォームで、同性同士をひとつの空間を使う

・3つに区切るリフォームで、それぞれが使える3部屋にする

などです。

また、状況に応じて、リフォームをしなくても「パーテーション」「間仕切壁」など、収納を兼ね備えた収納アイテムで空間を区切っていくのもおすすめです。

通常、リフォームで3部屋に区切ると照明やエアコンも必要になりますが、家具などのアイテムだけで仕切りケースならそれほど大掛かりなリフォームが不要となるでしょう。

https://vacances-tokai.com/wp/column/design/2939/

◎書斎を子供部屋にリフォームする

最近は、「書斎」「ヌック」など隠れ家的なスペースを家づくりに取り入れる方も増えてきました。
面積にもよりますが、3畳ほどのスペースの書斎やヌックの場合、子供部屋が足りなくなったときに活用できるかもしれません。

ただ、照明やコンセントがなければ、子供部屋としては過ごしにくい空間となることも。
家づくりの段階で「将来的に子供部屋に利用する可能性」を考えておくと、照明や配線計画を充実できるかもしれませんね。

まとめ

家づくりのときに深く考えなかったばかりに、子供3人で子供部屋の数に悩み後悔している方もたくさんいます。
子供3人いれば、それぞれに子供部屋を作ってあげたいですが、「いずれ巣立つ・使わない」と考えると初めから3部屋作るのは難しいこともあるでしょう。

また、子供3人の年齢の離れ方によっては、「3部屋が必要だったのは短期間」というケースもあるかもしれません。

子供部屋が必要となりそうな年齢から巣立つまでは10数年ほどです。
家づくりの段階から「子供3人になったら子供部屋に柔軟に対応できる間取り」を考えておいてもいいかもしれませんね。

住宅会社の担当者にも子供部屋に関する不安や疑問を伝えておくと、将来的にもフレキシブルに対応しやすい間取りプランを提案してもらえるでしょう。

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