持ち家vs賃貸住宅 今の時代に適しているのは?
私たちの暮らしにおいて、今もこれからも生きていくうえで欠かせない“家”。
マイホームを買うべきか、それとも賃貸住宅に住む方がいいのか、多くの方がお迷いのポイントではないでしょうか。
持ち家と賃貸住宅については「オトクなのはどっち?」と金銭面で比較されがちです。
ただ、人によって収入や住居にかける予算は違うため、お得かどうかは一概に言えません。
「持ち家・賃貸住宅」を比べるときには、住居費はもちろんのこと、住み心地や老後の観点からも考えることが大事です。
また、持ち家と言っても、
・新築の戸建て住宅(注文・建売)
・中古の戸建て住宅
・マンション
などさまざまあります。
今回は、そのなかでも、新築の戸建て住宅の“持ち家”と“賃貸住宅”を比較してみました。
持ち家VS賃貸住宅、それぞれのメリット・デメリットを詳しくお伝えしていきます。
持ち家とは
◎持ち家のメリット
- 間取りが自分仕様にできる(注文住宅の場合)
注文住宅の大きなメリットは、住む人の家族構成や希望のライフスタイルに合わせた間取りをつくれることです。
「2階リビングで日当たりの良い空間が理想」
「アウトドアリビングで開放的な空間にしたい」
「部屋のほか、書斎を作ってお家時間を充実させたい」
など、家族みんながこだわる間取りを叶えられます。
- 豪華な設備と好みの内装・デザインに(注文住宅の場合)
まるで家具のような対面式キッチン、すっきりしたフォルムと節水性能を持つタンクレストイレなど、機能性とデザイン性の両方を追求できるのも注文住宅の持ち家だからこそです。
新築なら、現在発売されている最新の機能付きの設備を導入できるのもメリットと言えます。
今流行りの“サウナ”を自宅に取り入れることも可能で、お家で過ごす時間が充実します。
また、内装やデザインなど好みに合ったものをセレクトすることができます。
- 長期優良住宅で長く住める家に
現在の家づくりは、家の寿命を延ばすためのさまざまな工夫がされています。
耐震性や断熱性、防火性など、現在はもちろん、将来まで安心して住めるのが長期優良住宅です。
マイホーム購入は大きなお金がかかるので「長く住みたい」と考える人は多いはず。
単に居住できればいいという安易な考えではなく、品質と性能にこだわった長期優良住宅なら家の健康寿命を長持ちさせることができます。
- 住宅ローンが終われば月々の住居費負担が減る
マイホーム購入では、住宅ローンを利用する人も多いです。
長い期間、住宅ローンの支払いは続きますが、いずれ住宅ローンは終わります。
持ち家の場合、住宅ローンが終われば住居費として月々の決まった支払いがなくなるので負担減となるでしょう。
住宅ローン開始時の年齢にもよりますが、仕事を退職して収入が減った頃に住宅ローンの支払いがなくなると生活しやすくなります。
◎持ち家のデメリット
- 住宅ローンの支払いが厳しくなっても毎月の支払額はそのまま
住宅ローンの返済は、毎月決まった額、何十年も続きます。
転職や病気などで収入減・支出増となっても、住宅ローンを減らすこともできず、賃貸のように「家賃の低いところに引っ越す」などはできません。
そこで、住宅ローンを借りる時点で無理のない金額にすることや、長期的な視点で住宅ローンの支払い計画を立てていくことが大事です。
また、住宅ローンの支払いが厳しくなったときに慌てないように貯蓄を残して備えておくと安心感につながります。
- 建物すべての修繕費用は自分で払う、メンテナンス計画も自分で行う
賃貸住宅なら建物に関する修繕は大家さんが行います。
でも、持ち家の場合は修繕費用の支払いや、メンテナンス計画も自分でやらなければなりません。
戸建て住宅の場合、購入時点で屋根や外壁、設備などのメンテナンス時期を把握しておくことが大事です。
賃貸住宅とは
ほかの人が所有する物件に賃料を払って借りて住むのが賃貸住宅です。
◎賃貸住宅のメリット
- 固定資産税はかからない、月々の負担は賃料のみ
持ち家に住んでいると、毎年のように固定資産税や都市計画税もかかります。
住宅ローンの支払いだけでなく、税金面についても支出として把握する必要があるでしょう。
賃貸住宅なら、月々の家賃の支払いだけで済みます。
- 引っ越しがしやすい
賃貸住宅は、好きなタイミングで何度でも引っ越しができます。
そのため、賃貸住宅の方が向いているのは、仕事柄転勤が多い人と言えるでしょう。
また、「住居費が高い」という理由での引っ越しも気軽にできます。
高収入のときは家賃支払いも負担と感じづらいかもしれませんが、経済的に厳しいときは「家賃の低いところに移り住もう」という選択肢も選べます。
◎賃貸住宅のデメリット
- 理想的な間取りがなかなかない
家族がいると部屋数や広さ、キッチンの配置など、間取りにこだわりがありますよね。
でも、賃貸住宅では、予算との兼ね合いもあって、なかなか理想的な間取りに出会えないケースが多いです。
「間取りは好きだけれど賃料が高い…」「予算にあった賃料なのに部屋数が足りない」など、住む人の理想に近い賃貸住宅を探すのは結構難しいでしょう。
- 内装や設備が古い、機能的に不満があることも
賃貸住宅では、内装や設備は選べません。
壁紙が古い、照明が暗い、キッチンが使いづらいといった不満があっても、自分で交換することはできません。
家のデザインや機能面が不満となるケースは結構あるでしょう。
- 老後になっても家賃の支払いがずっと続く
賃貸住宅の大きなデメリットは、「家賃支払いはずっと続く」という点ではないでしょうか。
持ち家も住宅ローンの支払いとして住居費は毎月かかります。
ただ、住宅ローンが終われば、最終的に「自分の資産になる」というメリットがあります。
賃貸住宅にずっと住み続けた場合、かなりの額を支払っているのにもかかわらず、資産として残ることはありません。退職後に収入が激減しても、毎月、住居費として支払う必要があるのです。
- 収入減、高齢者などは借りられないケースも
収入や仕事などが入居時の審査として関係しています。
貸主としては、毎月の賃料はしっかりと回収したいため、失業中の方は借りづらいケースも多いでしょう。
特に、年齢を重ねるにつれて、賃貸住宅は借りづらい傾向にあります。
持ち家と賃貸住宅、今の時代ならどっちが合っている?
持ち家なら「住宅ローンの支払いや修繕費用」、賃貸住宅なら「家賃や更新料」などで、収入に占める住居費の負担割合は異なり、単に支出だけではどちらがいいか判断できません。
それに、家族の人数が多い人は賃貸住宅では間取りの広い家を借りる必要があり、家賃が高くなる傾向にあります。
仕事で転勤がないなら、持ち家を選んで「若いうちに早めに住宅ローンを組んで家を買う」方が老後の観点からも安心です。
健康寿命も延びてきている現代では、仕事をリタイアした後も長生きして生活は続きます。
収入が減ってもなお、賃貸住宅で住居費を支払うのは大変ではないでしょうか。
夫婦2人やシングルでも、2階建てよりもコンパクトな暮らしができる平屋の戸建て住宅を持ち家に検討する方も増えています。
また、仕事柄、勤務地が変わる方は賃貸住宅の方が向いていることもあるでしょう。
そんなケースでは、退職時が近くなったときに終の棲家として持ち家を選択するのもいいかもしれませんね。
かつては、“憧れのマイホーム”や“夢のマイホーム”と言われていた時代がありました。
戸建て住宅は大きなお金が必要で、「住宅ローンは金利が高い」「頭金を貯めるのに時間がかかる」なども関係していたかもしれません。
しかも、住宅ローンには連帯保証人が必要という点も、大きな借金をするときのハードルの高さにつながっていたのではないでしょうか。
現代では、金利も低くなり、住宅ローンの商品も増え、頭金が少なくても借りられるようになってきています。
保証会社の利用をすれば連帯保証人が不要な住宅ローンも増えているので、住宅ローンを借りて家が建てやすくなっている時代と言えるでしょう。
まとめ
今回は、持ち家と賃貸住宅のメリット・デメリットを詳しくお伝えしました。
持ち家の大きな魅力は「最終的に資産となる」という点です。
長い住宅ローンの支払いはありますが、支払ったお金の分だけ資産として残るのがメリットです。
一方、賃貸住宅の大きな魅力は「引っ越ししやすい」という点です。
しかし、何百万と家賃に支払っても自分の所有物になるわけではなく、老後になっても家賃を支払い続ける必要があります。
それぞれのライフスタイルによってどちらが向いているかは一概に言えません。
持ち家、賃貸住宅をご検討の際は、老後も含めて、ご家族みんなが快適に安心に暮らせるようにじっくりと考えてみましょう。
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