【木材高騰】ウッドショックはいつまで続く?【徐々に沈静化見込み】

2021年ごろから住宅業界を直撃し続けていて深刻なダメージ影響を与えている「ウッドショック」ですが、
ニュースやメディアでウッドショックという名前が出る事は多かったので聞いたことがないという人は少ないと思います。新築や注文住宅を検討している方は触れることが多かった言葉だと思います。世界的に起きた木材価格の高騰とタイミングの悪い円安、コロナ、ロシアの侵略問題、香港の暴動などにより世界的にも原料供給の問題は、メーカーのライン稼働の不振では深刻な状況となっていました。さて話を戻すと実際ウッドショックは、家づくりを始めようとする人にとって【いつまでウッドショックなの??】と大きな不安と疑問のタネですね!

「ウッドショックはいつまで続くの?」だけでなく
「今家を建てると損じゃないか?木材はどこまで高騰している?」
「木材以外にも値上がりしてるの??いつまで続くか分からない時はどうすればいい??」

今年こそは家を建てよう!とか、来年就学の子供がいるからそれまでには!!
そんな気持ちになっているみなさんにとっては今後価格高騰の影響の動きはとても気になりますね。
現在、ウッドショックは一体どうなっているのでしょうか。
そして今後はどのようになっていくのでしょうか!
今回のコラムでは、ウッドショックが起こった背景を解説し、いつまで続きそうか、今新築するとどんな影響があるのか、他の材料はどうなの??等々を詳しくお伝えしていきます。

コストアップはウッドショックだけに限りません選ぶ土地によっても起こりうるコストアップの話が気になる方はこちらも参考にしてみてください。

https://vacances-tokai.com/wp/column/land/3174/

住宅業界に大ダメージを与えた「ウッドショック」って実際何なの?

2021年頃から住宅業界・建築建設業界を大混乱に陥れた「ウッドショック」ですが、
どんな状態を指してウッドショックというのでしょうか?

◎ウッドショックとは?聞かれたらこう答えろ!

新築住宅を建てる際に材料として必要な“木材”の仕入れ価格が急激に高騰し、世界的に大混乱している状態が、かつての石油の高騰で起こった「1970年代のオイルショック」を彷彿させることから、「ウッドショック」と呼ばれるようになったといわれています。
つまり、新築の住宅建築に使う木材の仕入れ価格が様々な理由で起こり、ほぼほぼ建築に使う木材は日本では輸入に頼っていたため「必要なところで手に入りにくく、しかも価格が暴騰」という現象です。

◎ではなぜウッドショックが起こったのか?発端は新型コロナウイルス?!

業界的に年明け前から怪しいうわさはっ飛び交っていましたが、
ウッドショックが実際に起こったのは2021年の初めごろで、同年の3月ぐらいに表面化してきました
この時期、当然住宅会社はプレカット材を使うわけですがその材料木材の値段が3倍程度になったのを記憶しています。
スタート段階のウッドショックの主な原因は、新型コロナウイルスが深く関係していましたが、続けざまに起きた香港危機、また、ロシアのウクライナ侵攻も材料の仕入れに大きな影響を与えたことでなかなか収束しない状況になっています。そのほかの具体的な理由も見ていきましょう。

【原因1】林業従事者や木材加工工場の稼働ストップ、物流の停滞、物流コストの燃料高の影響

コロナ以前と現在では生活様式が変わったと感じる今日この頃ですが、新型コロナウイルスによる影響として原因1が挙げられます。感染者が世界規模で爆発的に増え、アメリカやカナダなどの世界中に木材供給を行っている木材工場が稼働できない状態になってしまいました。ワーカーが集まらず、労働力不足から生産力が下がり供給能力も著しく低下しました。生産の現場⇒加工の現場⇒運送の現場、これらが正常に回らない為にコストが増大したのは想像しやすいかと思います。

【原因2】お家で過ごそうが加速!!アメリカ・中国で木造住宅購入の動きが活発化し国内の木材需要増

新型コロナウイルスの影響で大きく経済ダメージを各国が受ける中で世界的にも住宅建築の需要は低下しました。
しかしアメリカ、中国では異次元レベルの超低金利政策などを行った結果、経済活動が復活し逆に家を買う人も増えていったのです。その意図としては、コロナ感染を避けるための“ステイホーム”もあり、リモートワーク等も増えた背景から、在宅時間が増えた人が「人が多い都市圏で感染リスクにさらされるよりも郊外でのびのびしたい」という気持ちになったのかもしれません。
輸出側の国で住宅購入の動きが活発となったことで、輸出する木材不足するという流れもウッドショックを加速させた要因の一つです。

【原因3】コンテナが不足したこと

上二つは、生産と需要供給バランスの話でしたが原因3は輸送に関するものです。これもコロナによるステイホーム急増が原因です。アメリカで住宅需要増に伴う家具や家電等の輸入が増え、アジアで造られた家具家電を運ぶためののコンテナがアメリカの港に急増しました。すると、国外と行き来をするために隔離措置で期間を要することも相まってコンテナをすぐ輸送できずに港で停滞させることとなりました。
このような背景により、本来の運賃が何倍にも高騰してしまったのです。
木材を輸入する為の材も少なく、運送コストも伸びそれが木材価格へ大きく影響を与えました。

【原因4】ロシア×ウクライナ戦争も大きな影響

日本で住宅建築に使われる木材は、主要国を上げるとアメリカ、中国、カナダ、ロシア、インドネシア、ヨーロッパ、などからの輸入に頼っています。
ロシアによるウクライナ侵攻がきっかけで、欧米はロシアに経済制裁をしました。
それに対してロシアは「非友好国に対して木材の輸出を停止する」と発表。
それが2022年の3月のことでした。完全に木材を取り巻く環境が悪く悪く連鎖してしまっています。

日本の建築業界がウッドショックで受けた影響とは?

ウッドショックによって、日本の建築業界はどんな影響を受けたのでしょうか。

◎輸入木材に頼る率の高い日本

日本では太平洋戦争終戦直後、木材の需要が復興のために一気に高まりました。「大量伐採、大量加工による森林の減少」が起きました。
そこで、里山の整備に向け大量に植栽が行われましたが、材料として利用できるまでに長い期間が必要なこと、国土面積が狭い事、高温多湿環境で育つためで木材としての質があまり良くないこと等の理由から輸入木材に頼りきりになっている状況が現在まで続いてきました。1955年頃の木材自給率が95%ほどでしたが、2020年には35%ほどになっている現状でした。
要するに、約7割を輸入木材に頼っているという状態が、日本を取り巻く木材資源の現状です。

◎ウッドショックがトリガーになり全国的に住宅価格が暴騰!!

アメリカ・カナダをはじめ、世界中で木材の需要が高まってしまい、減産と輸送コスト増、ロシアの侵略に対する報復に対する報復、これらすべてが複合する形でウッドショックが尾を引いているわけですが、輸入木材ではなく国内木材へと需要がスライドした流通ラインもあったものの、国内でも需要供給バランスが悪く結局。
需要に対しての供給が追い付かず…という状況が続きました。
結果的にウッドショックが起こったことで、住宅価格が高騰したのです。

実際・・・ウッドショックはいつまで続く?予測

ざっと説明してきた2021年から住宅業界に激震を与え続けるウッドショックですが、現在(2023年)ではどうなっているでしょうか。
木材がない状況⇒木材価格がが暴騰した⇒建築単価が暴騰⇒工期への影響、住宅会社の経営を圧迫!!
こんな話も沢山されていました。

輸入価格は最近では少し落ち着きつつあるという見方ができるかな、という状況ではあります。
しかし、ロシア・ウクライナ情勢も予断を許さない環境でもあるのでまだ楽観視はできないかなと思います。

今後、輸入木材の供給が需要に追い付き、ウッドショック以前のような状況に戻るには、いったん高騰した価格が急激に戻るのはあまり考えにくい為、コロナ以前の水準へは戻らない(微上昇の所までで下げ止まるのではないか)とみている人多いです。

住宅購入、家造りに迷ったら…今買う?今建てる?落ち着くまで待つ?

ウッドショックは、日本の住宅業界のみならず日本経済にとって、これまで環境・状況を大きく変更するような出来事でした。
住宅を新築するために絶対に必要な木材のコストが高騰すれば原価が上がるという話なので、ハウスメーカーだけでなく工務店や建築会社にとっても等しく「建築の請負の金額を高くせざるを得ない状況」になってしまったと言えます。

「家を建てる側であるお施主様」も、住宅価格が高くなることにダメージを受けている状態なのは全く同じ状況と言えます。
施主としては、今家を建てるべきか、落ち着くまで待つか、これは大きな悩みの種ですね。

正解は解らないという大前提のもと回答すると、費用はコンクリートの値上がりや、工事単価の増加なども予測されているので、今提示されている金額で進めるのがお勧めかと思います。

【値下がりする保証がない】ので現状はそれがお勧めです。
高騰している木材価格だけを注目すると、木材単価が落ち着くまで待った方がいいという考えも出るかもしれませんが、待ったところで下がる保証がない、他の材料の値上げも見込まれている、「今家を建てたかったのに…」という気持ち、これらを割り切れるのかという問題もあります。


特に、子育て世代の方の子供が小さなうちにマイホーム購入したい、この思いはなかなかに大きいので
待つのが難しいタイプのお客様もいます。
木材が安くなるまでと数年スパンで待っている間に、子供はあっと言う間に成長してしまいますし、住宅会社はそれぞれに仕様が変わり続けるので建材等の値上げがきたりすると結果最終の値段が上がってしますなんてこともあります。

家を建てるタイミングはご家庭にもよるので目安を設けて進めるしかありませんね。
木材の高騰がいつまで続くのかは、世界情勢によって変わっていくための、どうなるか正確に予想するのは難しいものです。


まとめると「木材が安くなってから家を建てよう」という判断は、一見、賢い選択に見えますが、実は浅はかで「本当に家を建てたい時期」を逃したり、「待っても安くならないこともある」というリスクに見舞われてしまうこともあります。

・さまざまな補助金を有効利用する

・住宅ローンの低金利を有効利用する⇒今だからこそ、住宅を建てやすいと捉える

など、思い切って今建ててしまう方が賢い選択なのかもしれません。

住宅ローンのお話が気になる方はこちらの記事も参照下さい↓↓

https://vacances-tokai.com/wp/column/money/2866/

まとめ

スタイルカーサでは「木材の仕入れ」に関して国内最大手のプレカット会社と提携し、いち早く平準化した価格で仕入れられるように手を打っていますが、現状はウッドショック前までに木材単価は下がっていません。家造りの為の欠かせない大切な資源であり材料としての木材をしっかり見極めていきたいと思っています。

そろそろマイホーム購入したいとご検討中の方は、具体的な情報集めなど新たな一歩を踏み出してみてはいかがでしょうか。

静岡県、浜松市で新築住宅や注文住宅、デザイン住宅を検討中の方はぜひstylecasaにご相談ください。
地盤改良工事にかかわらず、ローンのお話や、プランのお話し、土地探しのお話も全力でお手伝いさせていただきます。ご予約はこちら↓↓↓

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