車のローンの返済中だけれど住宅ローンにどんな影響があるの?
「家が新しくなるときに新車にしたいと思っていたけれどやめた方がいいの?」
など、新築でマイホーム購入をしたい人にとって、住宅ローンと車のローンの関係について気になる方も多いのではないでしょうか。
特に、これから”新しい家”、そして”新しい車”を描いている人にとっては、しっかりおさえておきたいポイントです。どちらのローンも組み方やタイミングを間違えると、せっかくのマイホームの夢が遠のく可能性も。
また、住宅ローンの審査では、無理のない返済のために返済負担率が重視されますが、「どんなものかよく分からない」という方もいるかもしれません。
今回は、車のローンと住宅ローンとの関係性、そして返済負担率がどんなものか。
すでに車のローンを返済中の人や、そして住宅ローンと同じ時期に車のローンを考えていた人がおさえておきたいポイントを詳しくお伝えしていきます。
車のローン支払い中の場合、住宅ローンの審査に影響する?
住宅ローンほどではないにしても、車のローンも結構大きい額ですよね。
「今、すでに車のローンを払っている」ケースは、住宅ローンを借りたいときにどんな影響があるのでしょうか。
◎「車のローン返済中」だから住宅ローンの審査に落ちるとは限らない
住宅ローンではほかの借入も審査内容のひとつとなっていますが、「車のローンを組んでいる」という事実だけが審査から落とされる原因とはなりません。
そのため、現在車のローンを返済している人でも、その内容によっては住宅ローンを問題なく組むことが可能です。
しかし、一方で車のローン返済が原因で住宅ローンの審査に落ちることもあります。
たとえば、すでに組んでいる車のローンの返済が年収に対して大きい部分を占めている場合です。
今でも返済がきついのにさらに住宅ローンを借りようとしていれば、滞納のリスクが高いと判断されるでしょう。
金融機関が住宅ローン審査時に詳しくチェックするのは「返済負担率」です。
それでは、住宅ローンで知っておきたい「返済負担率」について詳しく見ていきましょう。
◎返済負担率が審査に影響!「返済負担率」とは?
・返済負担率とは?
返済負担率とは、「年間、どのくらいの年収があって、どのくらいローンの返済にまわっているのか?」という割合を数値化したものです。
年収に対する返済負担率を超えると、住宅ローンの審査に通りにくくなります。
返済負担率は「年収と年間返済額」によって変わるため、高年収だから審査に通りやすいとか、年収がそれほど多くないから審査に落ちそうとも一概に言えません。
たとえば、高年収の場合でも、新たに借りようとする住宅ローンの返済額、そして現在支払い中の返済を合わせた金額が多ければ、その人にとって返済は大きな負担となり、返済負担率も高くなります。
金融機関が考える返済負担率の基準を超えないように、住宅ローンの借入額を少なくしなければ審査に通らないかもしれません。
逆に、年収は平均的でも現在借金があまりなく、住宅ローンの希望借入額も少ないなら、「返済負担率が低い」となって審査に通りやすくなるのです。
多くの金融機関では、「年収がいくらあるか」というよりも、「年収に合わせた返済負担となること」、つまり返済負担率の基準よりもオーバーしていないかを重視しています。
そのため、車のローンを支払い中のケースでは、返済負担率をもとに考えた住宅ローンの借入額の範囲内にすることが大事です。
・返済負担率を大まかにシミュレーションしてみよう
返済負担率の審査基準の数値は、金融機関ごとで異なるものの、だいたい30~35%の間で設定されているようです。
たとえば、
・年収 450万円
・返済負担率の審査基準 35%程度
を例にして考えてみましょう。
450万円×35%=157.5万円
つまり、月々13万円ほどを限度に返済できれば、返済負担率の範囲内となり、審査は通過できる可能性が高まります。すでに、「車のローンやほかのローンで毎月7万円を返済中」の場合、住宅ローンの借入額は月々の返済を6万円以内におさめなければならない…というシミュレーションとなるでしょう。
◎月々のクレジット払いにしているものも影響する
「車のローンは返済していないから大丈夫」という方もいるでしょう。
意外に見落としがちなのが、スマホ本体のクレジット払いなどです。
スマートフォンをはじめ、パソコンや家電などは、クレジット払いで月々支払っているケースもあるでしょう。
それも、借入となり、返済負担率の計算時に含まれることになります。
◎車のローン支払いが大きいときは、完済後に住宅ローンを組む方法が理想的
車のローン支払いがあること自体が住宅ローン審査に落ちる直接的な理由とはなりません。
ただ、車のローンの返済額によっては、住宅ローンの借入額が少なくなり、希望の家が建てられない可能性もあるでしょう。
返済負担率の範囲内のぎりぎりで住宅ローンを組むのも、家計を圧迫しかねないので注意が必要です。
現在、すでに車のローンを払っていて、購入予算も大きく確保したいときは、「車のローンを完済後、住宅ローンを組む」という方法が理想的かもしれません。
現在の支払いがどのくらいかを一度チェックし、貯金などでまかなえるくらいであれば、繰り上げ返済するのもいいでしょう。
家も欲しいけれど車も欲しい。同時にローンは組めるもの?
都市部では、「家に駐車スペースがない」「駐車場代が高過ぎる」という駐車場問題で、車を維持していくのは大変です。しかし、郊外の一戸建てなら日々の暮らしに車は欠かせません。
新築住宅を買うタイミングで「車もそろそろ買い替えよう」というケースもあるのではないでしょうか。
家も車も新しくなれば、気持ちも新たに新生活を送れそうですよね。
住宅ローンで車の購入費用もまとめて借りることや、住宅ローンとは別に車のローンも組むことは可能なのでしょうか?
◎住宅ローンと車のローンをまとめることはできない
通常、車のローンは金利が高いため、100万円以上、車種によっては数百万円の車を買うなら少しでも金利の低いところで借りたいものですよね。
そこで、「金利の低い住宅ローンに車のローンをまとめられないか」という考えも出るかもしれません。
しかし、住宅ローンはあくまでも“家を買うためのもの”と用途が決まっているローンです。
家の価格以上に、車を買うお金は貸してくれません。
◎「住宅ローン審査中」や「審査直前」に車のローンを組んで車を買わない
住宅ローン審査中は車のローンを組んでまで車を買うことはNGです。
新たな借金をすることが審査に影響する可能性が高いからです。
また、住宅ローンの審査をすることが分かっている直前にも車のローンを組むことはやめましょう。
それが原因となって住宅ローン借りられず、家が建てられなくなる可能性もあります。
家を買うときのお金は数千万円にものぼり、多くの方が一括購入は難しく、住宅ローンを利用しなければいけません。でも、車のお金なら何とか捻出できるのではないでしょうか。
車のローンを組んでしまったばかりに家が買えなくなるのは避けたいところですよね。
ただし、車のローンを利用せずに現金で購入するのは、審査中や審査直前でも問題ありません。
車を買うときは住宅ローンの後?
それでは、住宅ローンと同時期に車のローンで車を買いたいときにはどうすればいいでしょうか。
◎住宅ローンよりも後から車のローンを組む
お伝えしたように、住宅ローンの審査中や審査直前に車のローンを組むことが、住宅ローンの借入額に影響するかもしれません。
そこで、住宅ローンで家を買った後に車を買うという方法もあります。
借入額の大きさも関係していますが、車のローンの場合、住宅ローンと比べても審査基準が厳し過ぎない傾向にあります。その分、金利は高めとなるケースが多いでしょう。
◎返済額は慎重に
住宅ローンと車のローンが家計を圧迫しないか、慎重に考えてローンを組みましょう。
毎月の支出は、ローンだけではありません。
食費や光熱費、医療費、子供の教育費、携帯やインターネット回線などの通信費などさまざまです。
月の収入に対して、住宅ローンや車のローンなどのほか、シミュレーションしていきましょう。
ただ、車を買えば、ガソリン代、車の保険代、車の税金、車検…と維持するにもお金がかかります。
毎月の固定費はイメージしやすいですが、「税金」「車検代」などは時期が来なければ忘れがちのため、年間の支出としてイメージしながら積み立てておくことが大事です。
まとめ
「車のローンを支払っているけれど住宅ローンが組めるかな…」という方は、年収に対して、「住宅ローン・車のローン・他のローン」を合わせた額の返済負担率をオーバーしなければ住宅ローンが借りられる確率が高まります。
ただ、返済負担率の範囲内だとしても、返済は毎月のこと。
家計を圧迫しないように、返済負担率を超えないことと、家計を圧迫しないような支払計画をすることが大事です。
また、「新築に合わせて車も新しくしたい」と考えている方は、車のローンを組むタイミングによっては住宅ローンに審査に影響することもあるので注意しましょう。
住宅ローンと車のローンを同時期に考えている場合は、まずは「住宅ローン」を組むことを優先的に考えた方が安心です。
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