【住宅ローン】何歳までに借りるべき?借入時と完済時の平均年齢【40年ローン】

   

新築計画、注文住宅希望の方、マイホーム購入を考えている人のなかには、「子供が生まれるから新築を建てたい」「子供が小学校に上がる前までには」という若い世代、

「実家を建て替えて両親と同居する」「子供が独立して夫婦だけだからコンパクトな家を建てたい」という

ミドル世代まで、さまざまな世代の方がいます。

   

新築住宅を建てるときはまとまった資金が必要となるため、どんな世代にとっても住宅ローンで借り入れることは大きな助けとなる上、どんな条件で借りるかも大きなポイントになります。

   

「住宅ローンは何歳まで利用できるか」「完済年齢は何歳までいけるのか」という点は気になる方も多いでしょう。

今回は、住宅ローンを何歳までに借りるべきか、年齢制限や年収との関係なども含めて、知っておきたいポイントをお伝えします。

ほかにも住宅ローンについての記事がありますのでこちらも参考ください↓↓

https://vacances-tokai.com/wp/column/money/1562/

   

   

住宅ローンを借りたいけれど、いったい何歳まで組めるもの?

   

はじめに、住宅ローンが何歳まで借りられるかについて見ていきましょう。

   

◎住宅ローンには年齢制限がある理由とは?

   

年収や借入金額にもよりますが、住宅ローンは一般のローンと違い、「借りたお金を低金利で長年に渡って返済し続けるもの」です。

住宅ローン申込み時点での年収や年齢によっては、その先の支払いが困難となる恐れもあります。

そこで、「申込時の年齢」「完済時の年齢」に上限を設けているのです。

   

◎住宅ローンの借入期間の最長は?

   

住宅ローンには公的融資や民間融資などがあり、一般的に知られているのは「35年ローン」でしょう。

しかし、最近では、「最長40年」の住宅ローンを提供している金融機関も増えてきました

   

借入期間が35年ローンよりも長くなると「月々の支払額をおさえられる(家計のキャッシュフローがよくなる)」「たくさん借りることができてグレードの高い家にできる」というメリットもあります。

   

ただ、一方で、返済期間が延びるので、申込時の年齢によっては「年収が減る定年後もしばらく返済が続く」というデメリットもあります。

   

   

◎住宅ローンは何歳まで借りられる?申込時の年齢と完済時年齢、年収との関係

   

「借りる金額」「年収」「返済期間の設定」「月々の返済金額」など、住宅ローンの返済計画はそれぞれで異なります。

   

何歳まで借りられるかは、その人の年収や年齢によって金融機関ごとに違いがあるものの、申込時は「20~70歳まで」、完済時は「80歳未満」としているケースが多いようです。

   

さきほどお伝えしたように、住宅ローンには35年ローンや40年ローンがあります。

申込時と完済時の年齢は、その範囲内となるため、「住宅ローンを利用するタイミング」によっては、何歳まで借りられるかという期間が短くなるでしょう。

   

たとえば、60歳になってから住宅ローンを申し込めば、完済時の80歳未満まで「20年の借入期間」ということになります。

   

   

   

年代別におさえておきたいポイント

   

一般的に若い世代ほど年収は少なく、ミドル世代になるにつれて年収が増えます。

でも、年収が多くなっても、教育資金や老後資金など支出も増額してくるでしょう。

   

そこで、住宅ローンを何歳まで借りるべきか…、年代別にポイントをまとめてみました。

   

◎大きなお金を借りられない可能性がある「20代」

   

20代で家を買うとなると「住宅ローンの支払いは何歳まで」と気になるかもしれませんが、返済期間を長めに設定すれば定年前に完済できる可能性が高いです。

   

ただ、住宅ローンの審査では、雇用形態勤続年数年収などが見られます。

正社員で勤続年数が長く、年収が安定しているほど審査には通りやすいですが、ほかの年代と比べると大きな額が借りられないケースもあります。こちらもご参考ください↓↓

https://vacances-tokai.com/wp/column/money/2879/

   

◎子どもの教育資金がかさむ時期、支払計画は慎重にしたい「30代」

   

30代にもなれば仕事も年収も増え、35年ローン、40年ローンという返済期間で考えても、審査も通りやすく、支払計画もそれほど無理のある年代ではないでしょう。

   

ただ、20代で結婚した場合は子供の教育にお金がかかり、2人目、3人目と家族が増えることもあります。

   

年収で見るとそれなりに安定していますが、住宅ローン返済のほか毎月の生活費・子供の教育費など、支払い計画は慎重に考えましょう。

   

◎年収は多いが老後資金の貯蓄とのバランスも重要な「40代」

   

40代になれば20~30代のときよりも年収は増えるでしょう。

ただ、子供の高校入学・大学入学との時期が重なり教育費がかさみ、年収に対して支出も多くなります。

   

その一方で、老後についても考えておかなくてはならない時期。

「子供の教育費+住宅ローン支払い+老後の貯蓄」と支出的には増えることも考えられるので、年収とのバランスを取りながら計画していくことが大事です。

   

◎申込はできるものの借入金額には期待できない「50代~60代」

   

前述したように、住宅ローンの申し込みは50~60代でも可能です。

50代頃なら年収もかなり増えるでしょう。

ただ、返済期間が若い世代と比べるとどうしても短くなってしまいます。

何歳まで借りられるかも気になる時期でしょう。

この頃は、借りる金額としては少なめになる可能性があります。

   

また、仕事をリタイア後の申込は、老後の資金との調整も必要です。

現役で働いていたころよりも、定年退職後は年収が少なくなります。

それでいて、健康面でも不安を抱えてくる頃で、病院代が増えるという時期でもあります。年齢によって団信も気になりますね!こちらもご参照ください↓↓

   

   

   

何歳まで?借入時と完済時の平均年齢について

   

住宅金融支援機構の調査によると、借入時の平均年齢は

・2021年度 ⇒41.5歳

・2020年度 ⇒40.3歳

・2019年度 ⇒40.2歳

となっています。

   

また、どの年度でも、全体に占める年代の割合が

・30歳代 ⇒36~41%程度

40歳代 ⇒25%前後

となっていて、30~40代の方が中心的に住宅ローンを利用していることが分かります。

   

参照:住宅金融支援機構「2021年度 フラット35利用者調査」

   

また、国土交通省「令和元年度住宅市場動向調査報告書」によると、注文住宅を購入した人の8割近くが、なんらかの借り入れを行っています。

返済期間の平均は、32.1年~33.8年となっているので、だいたい70代前半が完済時の平均年齢ということが分かります。

   

参照:国土交通省 令和元年度住宅市場動向調査報告書

   

   

   

返済期間は短くするべき?それとも長く?

   

一般的に、多くの方が利用しているのは35年ローンです。

「もっと短くして早く返したい」という思いもあるかもしれませんが、返済期間が短い場合、収入に対して月々の支払負担が増えることで住宅ローンも通りにくくなる可能性があります。

   

途中で返済期間を延ばす場合、金利が変わらず総支払額が増えたりすることもあるでしょう。

   

住宅ローンを組む時点の返済計画は、35年ローンという期間のなかで変化していくもの。

そのため、実際には途中で繰り上げ返済をし、当初の期間よりも早めに完済する方も多いです。

   

初めは余裕を持って返済期間を眺めに設定しておき、後から繰り上げ返済などで期間を短くするという考え方もできます。

   

ただ、繰り上げ返済のタイミングや額によって、手数料、手続きの内容が違うので、金融機関ごとの条件を把握しておくことをおすすめします。

   

また、親子リレー形式などで、まだ働いている50代60代の親御さんと、20代の働き始めたばかりのお子さんとで二世帯で住むパターンの住宅ローンを50年ローンで組む、そんなパターンもあるので、ご家族の収入状況、家族構成に合わせて最適なローン構成を選ぶことも大切です。

   

まとめ

    

住宅ローンの支払いを考えると「自分の年収で借りられるのだろうか」「何歳まで住宅ローンを支払い続けるのか不安」など躊躇うポイントもあるかもしれません。

   

ただ、今回お伝えしたように、住宅ローンには「借入時」と「完済時」の上限年齢があるので、遅すぎるほどに借入時間が短くなり負担も増える可能性があります。

   

どの年代も、住宅ローンを組んだ後は、年収に対して、教育費や貯金のことなどで綿密な支払計画を立てる必要があります。

   

何歳まで家を買うべきか、若い世代はもちろん、年収が安定しそうなミドル世代もタイミングには迷うところですが、若いうちにローンを組めば早くに返済が終わり家族との穏やかな日々が送れますし、ミドル世代になってからは終の棲家として快適に過ごすことにもつながります。

また、最近の住宅は耐震性や耐久性もアップし、古い家と比べると長く快適な暮らしが叶います。

   

住宅ローンは何歳まで借りるべきか、という点は、人によって異なります。

ご家族のライフプランを今一度見直し、無理のない年齢で住宅ローンを組み、住宅購入を検討することをおすすめします。

また、健康な状態でないと団体信用生命保険に加入できにくいこともあります。なるべく早く住宅計画を実行に移して新築住宅、注文住宅の着工を目指すのはトータルするとプラスなのかなと考える所です。

https://vacances-tokai.com/wp/column/money/2866/


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