新築住宅を建てるとき、どんなイメージを抱くかは人それぞれです。

「おしゃれな家にしたい」

「スタイリッシュな外観に憧れる」

「モダンな雰囲気が好み」

など、デザインや素材の選び方次第で、新築住宅の全体的な雰囲気が大きく変わります。
建物の雰囲気はさまざまありますが、自分にとってカッコいい新築住宅にしたいですよね。

建物のデザインの種類には、スタイリッシュやモダンなどさまざまありますが、代表的なものをご紹介していきます。

住宅デザインのスタイル。人気のデザインをご紹介

「おしゃれでカッコいい」「センスがよく素敵」など、自分なりに新築住宅の理想像がある方も多いでしょう。まずは、人気の住宅デザインのスタイルをご紹介していきます。

◎モダン～現代風でシックな雰囲気～

“現代的”という意味を持つ「モダン」。極端に華美な装飾がいらないモダンデザインは、直線やフラットなフォルムのシンプルさが人気となっています。
色も多用せず、白や黒、グレーなどの落ち着いた色調がモダンの特徴です。

また、モダンには、

・日本の伝統的な住宅の“和”をミックスさせた「和モダン」

・モノトーンを主軸とした色調ですっきりした印象の「シンプルモダン」

など、同じモダンでもテイストによって雰囲気が少し変わります。

基本的にシャープなラインで描かれる「モダン」デザインの家。
カッコいい表情を持つのも、モダンの魅力的です。
また、シンプルなモダンは多くの人が受け入れやすい雰囲気。新築から長い時を過ごしても、モダンは飽きのこないデザインと言えるでしょう。

◎スタイリッシュ～洗練されたカッコいいデザイン～

黒やグレーなどのカッコいい色でまとめられた「スタイリッシュ」。
凹凸をなくした直線的なラインでカッコいい印象を演出できるのがスタイリッシュの特徴です。

コンクリートの無機質な表情、金属系サイディングのクールな質感、ダークな色味の無垢フローリングなど、スタイリッシュは全体的にシンプルなのに都会的で洗練された新築住宅になります。

スタイリッシュなら空間全体に落ち着いた空気感が新築に広がります。

また、アクセントとなる異素材やカラーを取り入れることで、シンプルななかにも個性も演出できるのがスタイリッシュです。

◎ナチュラル～自然が持つ柔らかな雰囲気を演出～

無垢フローリングや漆喰の塗り壁など自然素材の風合いを表現したデザインが「ナチュラル」です。

木材は多くの人の目を和ませる“暖かみ”を持ち、ひとつひとつ異なる木目の模様がそのままお住まいの印象として演出されます。
ナチュラルで選ぶ木材の魅力は、素材の質感がです。
触れたときにひんやりせず、子供から大人まで親しみやすい素材です。

また、同じ無垢フローリングでも、ライトブラウンなら“優しさ”、そしてダークブラウンなら“落ち着き”というように、選ぶ素材・色調でも印象が異なります。

◎インダストリアル～工業的な要素を持つデザイン～

「インダストリアル」には、“工業の～”という意味があります。
工場で使うような無機質な素材をインテリアに表現したカッコいいデザインと言えるでしょう。

インテリア全体に凝った演出はなく、シンプルな雰囲気が特徴でスタイリッシュな雰囲気もあります。まるで古い時代の工場を彷彿させるような色使いや素材感、むき出しのコンクリートやアイアン素材、表面のザラザラしたヴィンテージ感もインダストリアルの特徴です。

たとえば、土間コンクリートの長年使い込んだような風合いも、インダストリアルな新築住宅にはマッチします。

https://vacances-tokai.com/wp/column/design/2969/

◎北欧風～優しく明るい雰囲気に～

フィンランドやノルウェーなど、冬の寒さが厳しい北ヨーロッパの住宅スタイルを取り入れたのが「北欧風」のデザインです。

降雪のあるエリアの北欧では、雪が落ちやすいように急勾配の三角屋根が特徴的。
白やベージュなどの淡い色味の外壁でスタイリッシュな雰囲気や、階層で色分けして可愛らしい表情をもたせるケースもあります。

また、雪国で寒い冬を乗り切るための工夫が随所に施された北欧の家。

内装には暖かさを感じられる色味を使い、木材の柔らかな質感で触れたときの冷たさを軽減します。
ナチュラルテイストの家と同様に、自然素材をふんだんに取り入れた雰囲気を新築住宅に取り入れたいときにぴったりのデザインです。

◎南欧風～オレンジ屋根で可愛さを感じられる家～

南欧と言えば、南フランスやスペイン、イタリアなど地中海沿いのエリア。
夏には太陽が暑い温暖な気候をしています。
「南欧風」の家の外観デザインの特徴は、白い塗り壁、明るい気分にさせてくれるオレンジ系の色調の瓦です。
オレンジやアイボリーなど、同系色の瓦をいくつか混ぜる「混ぜ葺き」も南欧風の新築住宅でよく見られます。

また、木製の玄関扉、白い格子の窓、スタイリッシュなアイアンの妻飾り、そして外観にも内装にもアールの曲線をよく使うという特徴があります。

後悔のない新築住宅のために～新築住宅でデザインを考えるときの注意点

後悔しないため、新築住宅の雰囲気づくりでおさえておきたいポイントについて見ていきましょう。

◎好みの雰囲気の系統をイメージする

新築住宅のデザインはそれぞれ魅力がありますが、まずは自分や家族みんなの意見を出し合ってみましょう。

たとえば、モダンやスタイリッシュ、インダストリアルなどのテイストの家は“カッコいい”という表現がよく合います。
装飾はいたってシンプルなのにおしゃれで洗練されたスタイリッシュでモダンな印象です。

一方、ナチュラルや北欧風、南欧風のテイストなら、“自然”や“暖かい”というイメージになります。
スタイリッシュやモダンのような落ち着いたイメージとは違い、柔らかな雰囲気です。

外観・内装ともに漆喰や木材などの自然素材を使ったり、三角屋根、アール形状も施され可愛らしい表情を作り出せるでしょう。

◎デザインの種類に合った形状、素材、色選びを

屋根の形によって雰囲気がだいぶ変わります。
モダンやスタイリッシュな雰囲気が好きな方は、勾配がほとんどない陸屋根、片流れ屋根などがおすすめです。
建物のフォルムがすっきりシャープなラインとなり、スタイリッシュでモダンな新築住宅がおしゃれでカッコいい印象となるでしょう。
シンプルなラインの屋根にすることで、スタイリッシュでモダンな洗練された雰囲気の新築になります。

また、白や黒などのモノトーンは、モダンでスタイリッシュなお住まいによく似合います。
一方、オレンジやクリーム系の色は、洋風で暖かみのある雰囲気の新築住宅に合うでしょう。

一般的に“おしゃれ”と言われる形状や素材を採り入れても、それらの要素の方向性が違うとアンバランスな新築住宅なりかねません。

たとえば、カッコいいモダンと暖かみのある南欧の素材をミックスすると違和感が出るでしょう。

まずは、自分がどんな新築住宅の雰囲気にしたいかを考え、建物の形状や色使いなどをバランスよく作り出すことが大事です。

https://vacances-tokai.com/wp/column/design/1435/

◎飽きのこないデザインがおすすめ

新築住宅を建てるとき、さまざまな施工事例を見ると、斬新で個性溢れるデザインも目に入るかもしれません。

ただ、やはりおすすめなのは「飽きのこないデザイン」です。

現在の流行りや個性を重視してデザインした結果、何十年先に家も住む人も年齢を重ねたとき、「もっとシンプルにすればよかった…」「今の時代には合わない」と後悔することもあるかもしれません。
スタイリッシュやモダンのシンプルさは、今の家に受け入れられやすいでしょう。

また、大事なのは、外観や内装はもちろん、家具・家電などのインテリアも全体的に統一させることです。
お住まいのデザインがナチュラルテイストなのに、家具や家電にスタイリッシュでモダンなものを合わせると、統一感がなくなることもあります。

まとめ

新築住宅の雰囲気の好みは人によってさまざまです。

ただ、今回お伝えしたように、モダンやスタイリッシュ、ナチュラルなど、建物の形や選ぶべき素材、色はテイストによって方向性は結構変わります。
自分が好きなようにアレンジしたいという心理にもなるかもしれませんが、あまりにも個性的な表現をすると将来的に後悔を生むこともあるでしょう。

これから何年、何十年と家族と共に過ごしていくお住まいです。
年齢を重ねてどんな時代背景になってもゆったりと落ち着いた暮らしができる、飽きのこないデザインがおすすめです。