家の表情を左右する外構は素敵に仕上げたいですよね。

土間コンクリートでカッコいい外構、デザイン性の高い天然石でおしゃれな外構、シンプルなアスファルトで使い勝手のいい外構。
さらにはデザイン性の高いウッドデッキやフェンスなどを設けることもできます。

いろいろとこだわりたいですが、カッコいい、おしゃれなエクステリアにするには予算も関係してきます。
そこで知っておきたいのが外構工事の相場ではないでしょうか。

今回は外構工事の内容から見る費用相場を詳しくお伝えしていきます。

エクステリアとは外構のこと？

外構工事をお伝えする前に、まずは「エクステリア」について少しお話していきます。

家づくりではさまざまな言葉が飛び交いますが、家の外を指すものとして「エクステリア」や「外構」を耳にすることがあるのではないでしょうか。
同じような意味合いとして使っていたり、「よく分からないけれど今さら聞けない…」という人もいるかもしれません。

◎厳密にいうとエクステリアと外構には違いがある

外構もエクステリアのどちらも”家の外側”についての言葉で、大きな括りで考えるとほとんど同じようなものと言えるかもしれません。
ただ、厳密にいうと違った解釈をすることができます。

エクステリアはインテリアと対比して考えるととても分かりやすい言葉です。

たとえば、お家の内部を構成する、ソファーやテーブル、カーテン、壁紙などでまとめられた空間を「インテリア」と言いますよね。
このイメージを“家の外”に置き換えたものが「エクステリア」です。

お住まいの外観を構成する、庭やウッドデッキ、駐車スペース、門扉、ブロック塀、そしてフェンスなどひとつひとつの構造物が全体的にまとまって「エクステリア」という空間になっています。

家の外の工事は、外構工事やエクステリア工事とも言うので、ほぼ同じ意味として使ってもいいでしょう。

ただ、このようにエクステリアの細かい意味を知っておくと、外構工事をするときもイメージしやすく安心ですね。

https://vacances-tokai.com/wp/column/design/3646/

代表的な外構工事の種類から相場

素敵なエクステリアにするには、ある程度の予算が必要です。
しかし、相場が分からないと予算も立てられませんよね。

代表的な外構工事として土間コンクリートやアスファルト、芝生、砂利などがあります。

費用は面積や工事の内容によって異なりますが、予算決めの参考にできるようにその内容と相場をご紹介します。

◎土間コンクリート工事

【相場】㎡あたり、8,000～15,000円前後

車を持っている方は土のままでは汚れも気になり安心して駐車できませんよね。
そこで、駐車スペースとして土間コンクリートにする方も多いです。

土間コンクリートのメリットは、コンクリートや砕石、ワイヤーメッシュなどの複数の層で仕上げられて「丈夫・強度が高い」という点です。
重量がある車のスペースとしては、丈夫な土間コンクリートはぴったりと言えるでしょう。

また、土間コンクリートは、金属コテでツルツルに仕上げる「金鏝仕上げ」や、ザラザラと刷毛で仕上げる「刷毛引き仕上げ」などがありアスファルトよりもデザイン性が高まります。

仕上げによってエクステリアにいろいろな表情をプラスできるのが土間コンクリートの外構工事です。

また、土間コンクリート工事の費用は駐車スペースの広さや仕上げ方によっても予算は変わってきます。

◎アスファルト工事

【相場】㎡あたり、5,000～8,000円前後

土間コンクリートが予算的に高いと感じたときの外構工事の選択肢に、アスファルト工事があります。
アスファルトの相場はあくまでも目安で、依頼する業者によっても異なるのでご参考までにお考えください。

駐車スペースの外構工事の際、土間コンクリートとアスファルトを選択肢にする方も多いです。
アスファルト工事のメリットは、土間コンクリート敷きよりも予算を下げられる点。
アスファルト工事は土間コンクリートよりも㎡あたりの単価も低く、外構工事の予算を下げたいときに向いている方法です。

一方で、土間コンクリートと比べるとアスファルトはデザイン性に劣る感じもします。
ただ、排水性は土間コンクリートよりもアスファルトの方が良好。
水溜まりもできにくいのはアスファルトの方でしょう。

相場から考えるとアスファルトの方がコストをおさえられる方法ですが、見た目の良さから土間コンクリートを選ぶ方も多いかもしれません。

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◎天然芝

【相場】㎡あたり、5,000～10,000円前後

土間コンクリートやアスファルトだけでは少しシンプル過ぎるという人には天然芝を敷く外構工事もあります。
緑色があると一気におしゃれなエクステリアになります。
お庭を芝生にするのも外構工事のなかでも人気です。

天然芝の費用相場を見ると、人工芝よりも初期費用の予算がおさえられるメリットがあります。
四季によって変化する天然芝は味わいのあるエクステリアにできるでしょう。

◎人工芝

【相場】㎡あたり、10,000～18,000円前後

エクステリアの雰囲気を高めるには、人工芝という選択肢もあります。
新築のエクステリアに取り入れるとき、天然芝よりも少し相場は高めですが「メンテナンスがほぼいらない」というメリットも。

また、“人工”なので年中を通して緑の景色がある綺麗なエクステリアになります。
人工芝か天然芝で迷ったときは、相場だけで比較するのではなく、メンテナンス性でも考えてみてくださいね。

◎砂利敷き

【相場】㎡あたり、3,000～10,000円前後

家の周りが土のままでは外壁を汚すばかりか、歩いた後に玄関内が汚れるデメリットがあります。
土間コンクリートやアスファルト、芝生などを敷かない部分は、砂利を敷いておくのもおすすめです。

砂利の種類によっても予算は変わってきます。
角がなく優しい色味の白玉砂利、いろいろな色が混ざっている五色砂利、レンガ風の色味の赤玉砂利、水に濡れたときと乾いたときで色味が変わる青玉砂利などがあります。

お住まいのエクステリアの雰囲気にぴったりな表情の砂利を選んでみるのがおすすめです。

また、砂利の間から雑草が生えないように防草シートを下に敷くのが一般的ですが、種類があって寿命が異なり、相場も異なります。

耐久性があまりないものは費用相場も低く、結果的に寿命が短くなりメンテナンス時期が早めにやってきて費用がかかるでしょう。

費用相場にこだわり過ぎず、お住まいにぴったりな外構工事を

費用相場は予算を決めるうえでも知っておきたいもの。
ただ、費用相場にこだわり過ぎず、家に合った外構工事をすることが大事です。

◎外構費用の相場はいくら？

駐車スペースに土間コンクリートやアスファルト、アプローチに天然石、その周りに芝生を敷いてウッドデッキなど、エクステリアをどのようにするか好みによって工事内容は変わってきます。

もちろん、それぞれの家でエクステリア工事の内容と面積も違うため、全体的な費用相場は一概に言えません。

そこで、だいたい150～300万円前後がエクステリア工事の予算として見ておくといいでしょう。

土間コンクリートやアスファルトで駐車スペースだけを作りたいのであれば予算をおさえられるかもしれません。
しかし、アルミフェンスで囲ったりウッドデッキでエクステリアを仕上げたいともなれば予算はもっと確保した方がいいでしょう。

◎安易に予算を低くしない

エクステリアはお住まいの顔にもなるので、予算面だけで工事内容を決めるのはおすすめしません。
いろいろとこだわり過ぎると高くなってしまうことから、「予算を考えて安くしたい」という方もいるでしょう。

土間コンクリートやアスファルト、砂利、芝生のどの外構工事にも言えますが、いったん施工する簡単にやり直せません。

安さを重視した結果、

・ちょっとエクステリアがシンプルになり過ぎた

・家の外観とあまり合っていない

など後悔している方もいます。

たとえば、駐車スペースは土間コンクリートの方が見た目的にもデザイン性が高いですが、予算面からアスファルトを選ぶ方もいます。
しかし、黒い見た目が家の外観にマッチしていないと悔やむケースがあるので慎重に考えたいポイントです。

まとめ

土間コンクリートやアスファルト、芝生、砂利、タイル、ウッドデッキやフェンスなどの外構工事により、住まいのエクステリアが「カッコいい」「おしゃれ」に仕上がります。

ただ、予算が気になって、本当はやりたかったエクステリア工事ができなかったと後悔する方もいます。

どうしても費用相場を気にしてしまいがちですが、エクステリアは住まいの顔にもなる部分ですから、慎重に考えましょう。
デザインや美しさを妥協することなく、それでいて予算に近づけながらお家にぴったりな外構工事を提案してくれる住宅会社に依頼することも大事です。